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サメ 頭骨 オオワニザメ

サメ頭骨 オオワニザメ
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オオワニザメの完全頭骨です。

先日テレビでサメ捕獲の放送があり、オオワニザメは10年に一度と話していました。
確かに、一そうの船で考えるとそれくらいかもしれません。
自社でもオオワニザメの作成は年一度あるかないかです。

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   細かな骨筋も残しています。
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               魅力的な鋭い歯ですが、魚類を捕食するのに適した歯で、
     人を襲うことはあまり考えられません。

人を襲う・・・と言うことで気になることがありましたので、余談ですが記したいと思います。
人を食うクマはいない!、人食いザメはいない!]というご考えもあります。
しかし、クマは人も食べます。知能が高いので人に対して警戒心を持ちますが、それでも食べる時は食べます。
先日の新聞では[秋田では人を食べたクマが少なくとも3頭は生存している・・・]と言うことで、最大限の注意が必要とのことです。“性別不明の遺体”という記事を目にしますが、頭部を攻撃し、性器~内臓を食すことが多いためです。
サメはクマと比較して警戒心が薄く、攻撃的です。沖合いではあらゆるサメの恐怖があります。
海水レジャーをする沿岸域でもイタチザメ、オオメジロザメホホジロザメは特に危険です。
ホホジロザメに比べオオメジロザメとイタチザメの人的被害が目立ちますが、これは遭遇頻度によるものす。
最も危険なのはホホジロザメです。
映画[ジョーズ]のようなことは実際に世界各地で起こっています。
日本国内でもホホジロザメに船が襲われ、ギリギリのところで逃げることができた件などがあります。
潜水夫の分厚い潜水スーツを食いちぎり、中の人間だけを食べるなど、[人食いザメはいない]というのは現実とかけ離れている気もします。
人を食べるのではなく、アザラシと間違えて食べるのだという、学者間での主流の考えもあります。
石垣島で2人が犠牲に
昨年の11月には石垣島で遊泳中の30代のご夫婦がサメに襲食されたと思われ、サメの歯型の付いた身体の一部が浜で発見されました。
溺死した後に食べられたのかは定かではありませんが、いずれにせよ、人は食べます。

遊泳中の人も、船に乗っている人も、潜水夫も、アザラシに間違えられたのでしょう。。

これから夏のレジャーシーズンです。
多くの皆様が、ご家族、ご友人と楽しいひと時を過ごすことと思います。
クマは人を食べない・人食いザメはいない]という考えは平和的で良いイメージです。
私もそう思いたい気持ちはあります。
それでもクマは怖い、サメは怖いという心構えを持って、お気をつけて海山へお出かけいただけたらと思います。
※特に遊泳中、ホホジロザメ、イタチザメ、オオメジロザメを見かけたら、触れ合いを試みたり、接近したりしないでください。
実際、サメは[これは人だか食べない、これはオットセイだから食べる]などと考えている生物ではありません。
逆に、オットセイやウミガメよりも人間の方が楽に食べられるくらいです。
人間特別思想での感覚は人間界だけの優遇理念に留め、自然界の驚異に関しては悪影響となります。
誤解による人的被害が起こらないよう、お願い致します。

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